アクアマリンの秘密
「ぼくは生まれてきたかったのにっ!!」

「え?」



そう言ってボクに襲いかかってくる男の子。
全然状況が飲み込めない。



ボクに突き立ててくる中剣を、ボクも剣でなんとか防ぐ。



二つの剣が交わる。





「君の…名前は…?」

「…名前なんて…ないっ…。」



ぎりっと歯を噛んで、ボクの剣を振り払う男の子。



「名前が…ない…?
それってどういう…。」



ボクの言葉はまたしても遮られた。




ギンッ…



剣の交わる音が広間に響く。


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