狂愛ラバーズ
旦那さんの方は口も挟まず、ただ突っ立っているだけで瑠璃ちゃんが声をかけるとクシャリと前髪を掻き上げた。
「逃げようと思ったのに……邪魔すんなよ、海斗。」
「邪魔なんて心外だな……。友情を深めようとしただけなのに酷い言いぐさだね。」
呆れた琉と面白がる俺を2人は興味深そうにキョロキョロとする。
「琉くん、お友達?」
「悪友なんだよ。」
「あらー、素敵ね。」
手を合わせ、キラキラと目を輝かせる瑠璃ちゃんに琉は重いため息を吐いた。
「瑠璃ちゃん、この前の事知ってるの?」
「この前って?」
「合コンとその延長。」
お互い顔に笑顔を張り、世間話をしているかのように浮気話をする。
「………黙っててくれないか。後ろめたい事は何もしてない。あの合コンも比呂に騙されたんだよ…。」
長年の友人の頼みとあれば話すわけにはいかないけど、それじゃ俺にメリットがない。
「かれんちゃん、瑠璃ちゃんの旦那さんがデートの邪魔したお詫びに今日は奢ってくれるって言い張るんだけど……瑠璃ちゃん、旦那さんにお金遣わせてごめんね。」
「逃げようと思ったのに……邪魔すんなよ、海斗。」
「邪魔なんて心外だな……。友情を深めようとしただけなのに酷い言いぐさだね。」
呆れた琉と面白がる俺を2人は興味深そうにキョロキョロとする。
「琉くん、お友達?」
「悪友なんだよ。」
「あらー、素敵ね。」
手を合わせ、キラキラと目を輝かせる瑠璃ちゃんに琉は重いため息を吐いた。
「瑠璃ちゃん、この前の事知ってるの?」
「この前って?」
「合コンとその延長。」
お互い顔に笑顔を張り、世間話をしているかのように浮気話をする。
「………黙っててくれないか。後ろめたい事は何もしてない。あの合コンも比呂に騙されたんだよ…。」
長年の友人の頼みとあれば話すわけにはいかないけど、それじゃ俺にメリットがない。
「かれんちゃん、瑠璃ちゃんの旦那さんがデートの邪魔したお詫びに今日は奢ってくれるって言い張るんだけど……瑠璃ちゃん、旦那さんにお金遣わせてごめんね。」