私こそ光る☆君 ~番外編~
小人たちと賑やかで楽しい日々を送る白雪姫。
そんなある日。
お城ではお妃様が鏡に向かって尋ねます。
「鏡よ鏡よ、鏡さん、世界で一番美しいのはだぁれ?」
「それは森の小人たちと一緒に暮らしている白雪姫!!」
ウソが言えない鏡の精は高々と真実を告げました。
「ふふっ、やはりあの手を使うしかないか……」
怒りを通り越して不気味に笑ったお妃様は毒りんごをこしらえて深い闇色のローブに身を包み、森へ向かいました。
コンコンッ。
「は~い」
小屋の入り口の扉を叩く音に白雪姫は応答します。
「お嬢さん、りんごはいかが?
食べれば人生変わるよ?」
胡散臭い宗教勧誘よろしくりんごを差し出すお妃様。
「いえ、間に合ってま……!!」
「オホホッ」
不審に思った白雪姫が扉を閉めようとすると、猛烈な勢いでお妃様の足が扉の間にねじ込まれました。
(悪質訪問販売員のようだ。
というか、そのものだ…… ←by 白雪姫)