生涯愛した人へ




「俺美空に一目惚れだったんだ…。

誰にだって優しいお前を見てたら余計好きになっちゃって……

でも俺なんて眼中にないだろーなって思ってた。

ガリ勉だしスポーツもそこそこしかできねぇし。」



「何言ってんの!

私はそんな孝ちゃんが好きなの!!

私しってるんだよ?
放課後誰もいなくなってから花壇に水やったりしてること☆」



「うゎ!
俺超恥ずかしいじゃん!」



「何で?
全然カッコ悪くないじゃん!

たとえ勉強ができてもスポーツができなくても心が優しいのカッコいいじゃない!!

それが孝ちゃんでしょ?」



「美空……」




ギュッ




「えっ……?」



いつの間にか孝ちゃんに抱きしめられてる私……。

この状態はさすがにヤバいでしょ。


ここ屋上だし………








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