~幕末恋華~


「ほじゃき、わしは命を犠牲にして生きちょる。お栄姉さんのためにも、日本で苦しんじゅう皆のためにも、夢を実現せんといかんのじゃ。」


これが、龍馬がやりたい事。
これが、龍馬が京に来た理由。

龍馬の…夢。
それは、子供が憧れるような単なる夢では無く…


「…ははっ!ちと話がずれてしもうたのうっ。すまんすまんっ。」





命を掛けた夢――。


「…龍馬っ!」


バッ!と立ち上がって、自分の拳をぎゅっと握り締めた。


「うわっ!ど、どういたがじゃ…?」


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