~幕末恋華~
だって、以蔵は気配だけで誰かが近付いて来たって事が分かる。
それは、男の人が以蔵に斬り殺されたのをあたしが目撃した時に知った事。
なのに、僅か一メートルの距離に来ても以蔵は起きなかった。
草むらだから、完全に足音は聞こえていたはずなのに…。
…それに、よく見ると何だか少しげっそりしているようにも見える。
「―ッ!!!!おッ、俺がどうであろうとお前には関係無いだろっ!?そもそも、お前人の心配してる場合か!?まずは自分の心配をしてみたらどうだ!!」
