流華の楔





数刻後──。




近藤、土方以下数名が和早を取り囲む中、彼らにとって驚愕の真実が明かされた。




「──はあっ!?」



と、数名の叫びが綺麗に重なって広間に響く。
皆揃って、驚きを隠せないという表情をしていた。




「うるせぇぞ新八! だからなんだってんだ」


「い、いや土方さん……驚かねぇ方がおかしいと思うんだがよ……てかなんでアンタは平静でいられるんだ?」


「だろっ? 左之の言うとーり!まさか……まさかあの神をも欺く美少年が……女!」



永倉がちらっとこちらを見、目が合った瞬間またそらした。


和早は苦笑する。




「すみません。やはり最初から言えば良かったですね」


「そういうモンダイか!? いやまあ、そうなんかなー…」


永倉はぶつぶつと独り言をし始めた。




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