亡國の孤城Ⅱ ~デイファレト・無人の玉座~
何故、ユノが泣いているのだろうか。
今の今まで号泣していたのは自分の方で、ユノはそんな自分を見下していたというのに。……これはどんな状況なのだろうか。
彼に怒鳴り散らしたことに、不意に罪悪感が生じた。これではどちらがどんな立場だったのか最早分からない。
状況把握が出来ずに困惑しだすレトだったが、奇妙な沈黙を打ち破ったのはユノの方だった。
眉間にしわを寄せた怒り顔に浮かぶ涙の珠が、臨界点を超えたのか、彼の色白の頬を伝って音も無く落ちた。開いた唇が、心なしか震えている。
「………僕が、許す。…………泣いたら駄目だってザイから言われているんなら、僕は君が泣くことを許す!僕が傍にいるなら泣きたい時に泣けばいい!いっぱい泣けばいい!飽きるくらい!泣くのが嫌になるくらい泣けばいい!泣きたくなったら、僕に言えばいい!僕が許すから!だから!…………だから……!」
――――――関係無いなんて、言わないで。
「僕らは、僕と君は友達なんだろう?…君はそう思っていないかもしれないけれど………僕にとっては、君が最初の…最初の親友なんだから!なのに何だよ!関係無いって!!何がだよ!何が関係無いのさ!僕が……僕が、どうして怒っているのか君は分かっているのかい?……何のために僕ら、友達になったんだよ!!何のために………君と、証石を分けたと思っているんだよ!……馬鹿!!大馬鹿!!大馬鹿者!!…悲しいなら悲しいって言え!!泣きたいなら隠れて泣くのは止めろ!!…僕は慰めるなんてこと……苦手だけど…………………一緒に泣くくらいは……出来る…から…」
怒鳴り、喚き、何度か肩を大きく震わせたかと思うと。…堰を切った様に、ユノはワッとその場で泣き出した。
プライドの高い彼。ザイが事切れた時もサリッサと共に傍らで泣いてはいたが、こんなにも堂々と、彼らしくない姿を見るのは初めてではないだろうか。
今の今まで号泣していたのは自分の方で、ユノはそんな自分を見下していたというのに。……これはどんな状況なのだろうか。
彼に怒鳴り散らしたことに、不意に罪悪感が生じた。これではどちらがどんな立場だったのか最早分からない。
状況把握が出来ずに困惑しだすレトだったが、奇妙な沈黙を打ち破ったのはユノの方だった。
眉間にしわを寄せた怒り顔に浮かぶ涙の珠が、臨界点を超えたのか、彼の色白の頬を伝って音も無く落ちた。開いた唇が、心なしか震えている。
「………僕が、許す。…………泣いたら駄目だってザイから言われているんなら、僕は君が泣くことを許す!僕が傍にいるなら泣きたい時に泣けばいい!いっぱい泣けばいい!飽きるくらい!泣くのが嫌になるくらい泣けばいい!泣きたくなったら、僕に言えばいい!僕が許すから!だから!…………だから……!」
――――――関係無いなんて、言わないで。
「僕らは、僕と君は友達なんだろう?…君はそう思っていないかもしれないけれど………僕にとっては、君が最初の…最初の親友なんだから!なのに何だよ!関係無いって!!何がだよ!何が関係無いのさ!僕が……僕が、どうして怒っているのか君は分かっているのかい?……何のために僕ら、友達になったんだよ!!何のために………君と、証石を分けたと思っているんだよ!……馬鹿!!大馬鹿!!大馬鹿者!!…悲しいなら悲しいって言え!!泣きたいなら隠れて泣くのは止めろ!!…僕は慰めるなんてこと……苦手だけど…………………一緒に泣くくらいは……出来る…から…」
怒鳴り、喚き、何度か肩を大きく震わせたかと思うと。…堰を切った様に、ユノはワッとその場で泣き出した。
プライドの高い彼。ザイが事切れた時もサリッサと共に傍らで泣いてはいたが、こんなにも堂々と、彼らしくない姿を見るのは初めてではないだろうか。