亡國の孤城Ⅱ ~デイファレト・無人の玉座~
狩人の、掟。
掟。
それは自分の生き方であり。
僕の、世界だ。
これまで歩んできた、これからも歩んで行く、僕の………唯一の世界だ。
その世界にいる僕は、世界に従う事が生きる術で、人生で、ここにいられる理由で。
だけど…。
考えもしなかった。
僕の敵がもし………親しい人間なら……?
一緒にいると楽しくて、心地良い人間なら…?
父の様に、信頼出来る人間なら…?
僕が好きな……大好きな……人間なら…?
………殺すのか?
………殺す?
誰を?
誰が、誰を?
僕が?
どうして?
僕が………僕が誰を?
誰を?
誰を?
誰を。
僕が……。
ユノを。