亡國の孤城Ⅱ ~デイファレト・無人の玉座~
―――……王妃様、本当に綺麗な御方ですこと。
―――…器量も良いし、穏やかな性格ですし……大きな声では言えないけど、正直な話、あの陛下には勿体ないわ。
―――…ある意味、お似合いなんじゃないかしら?静と動、って感じで釣り合いがとれている様に思えるわ。
―――…二人の御子息にも恵まれて…。長男のアイラ様はまだ10歳だというのに、大臣顔負けの頭脳明晰ですし…次男のリイザ様も、子供とは思えない程とても落ち着いた方だわ。……何より恵まれているのは、御二人の容姿かしら?…王妃様の御顔立ちをそのまま受け継いでいらっしゃるもの。
―――御二人の王子も、さぞや自慢の御両親であらされるでしょうね。
―――羨ましい限りだこと。
―――……でも……王妃様って………あれ、じゃないかしら………その…何て言うか…。
―――……ああ……やっぱり貴女も思っていたの?私だけじゃないかって不安だったのよ。………そうよねぇ……王妃様って……やっぱり…。
―――…やっぱり…。
―――………最後の、デイファレト攻めで亡くなられた…………………陛下の魔の者のテナ様に…………………………………………………よく………似ていらっしゃるわよね。