小悪魔術師キス・ディオナ
そう言って悪鬼那は、ベッドで横たわるおじいさんの側で看病する少女かぐやを、家から引きずり出そうとした。
その時、かぐやを連れて立ち去ろうとする悪鬼那の腕を掴む者がいた。
「…放せや、ジジイ。」
「そ、そんな竹の子一つが、人の命一つと同等だなんて…ゴホゴホ!」
「『一本一命』…それが俺の中でのルールだ。理解できたか、ジジイ。
放せよ、その手を!」
「は、放しません!かぐや、かぐや…ゴホゴホ!」
「…ふう~っ。病気のせいか?放せっつってんのが…
理解できねーのか、このボケ老人がーっ!」
-ドカーッ!-
「きゃあーっ!いっ、いやーっ!」
「これで三本目を探す手間が省けたわ。俺も年だが、このジジイみたいにもうろくしたくはねえな。
…次はこいつだ!」
かぐやは、皆が集まる外の町の広間に引っ張り出され、デブが用意した柱に鎖でつながれた。
突然の出来事に、通行人も何事かと足を止める。
かぐやの柔肌を、鎖がきつく締め上げている。苦悶の表情を浮かべるかぐや。その様子を、悪鬼那は恍惚として見とれていた。
その時、かぐやを連れて立ち去ろうとする悪鬼那の腕を掴む者がいた。
「…放せや、ジジイ。」
「そ、そんな竹の子一つが、人の命一つと同等だなんて…ゴホゴホ!」
「『一本一命』…それが俺の中でのルールだ。理解できたか、ジジイ。
放せよ、その手を!」
「は、放しません!かぐや、かぐや…ゴホゴホ!」
「…ふう~っ。病気のせいか?放せっつってんのが…
理解できねーのか、このボケ老人がーっ!」
-ドカーッ!-
「きゃあーっ!いっ、いやーっ!」
「これで三本目を探す手間が省けたわ。俺も年だが、このジジイみたいにもうろくしたくはねえな。
…次はこいつだ!」
かぐやは、皆が集まる外の町の広間に引っ張り出され、デブが用意した柱に鎖でつながれた。
突然の出来事に、通行人も何事かと足を止める。
かぐやの柔肌を、鎖がきつく締め上げている。苦悶の表情を浮かべるかぐや。その様子を、悪鬼那は恍惚として見とれていた。