GOD GAME
「それはわしがききたいわ!
さっきはプレイヤーじゃって言っとったじゃろうが!
わしを騙したんか!?」
岩本隊長が、伸幸さんを追求する。
「そういうことだな。
俺は世界が滅びるのをただ見ているなんかできない。
俺は、俺ができることをやっておきたいんだ。」
「でも…
家族はどうするんですか?
お子さんも…」
理沙ちゃんの眼が、伸幸さんの左指を見ていた。
そこには、シルバーの指輪がはめられていた。
結婚してるんだ。
「これで決まりじゃな。
あんたには降りてもらうけぇ。」
岩本隊長が、有無を言わせないような声で、伸幸さんに言い放った。
「待て…
もう手遅れだ。
さっき、殺戮ロボットをはねたときに、全員ブラックリスト入りしているだろう。
もちろんあんたもだ。
今降ろせば、必ず殺される。」
全員ブラックリスト入りしている。
今降ろせば、必ず殺される。
侑弥さんの言葉は、車内を一瞬で凍り付かせた。
死が身近に迫っている。
全員がそう自覚した瞬間だった。