GOD GAME
坂を下りている途中、何度も銃声が聞こえてきた。
その音は、仲間を置いてきたことを責めるかのように僕らの背中を叩き、それに伴い僕らの歩みは早くなった。
次は自分。
仲間が殺されたかもしれないのに、自分の心配をしてしまう。
それに、理沙ちゃん。
足を撃たれているから動けない。
いくら病院に行ったって、すぐにすぐ回復するはずもない。
要するに、もう東京へは行けないということだ。
「早く病院に行かなくちゃ…」
奏ちゃんが力なく言った。
理沙ちゃんが撃たれたショックのせいか、いつもの明るさも元気もない。
もうみんなボロボロなんだ…
知らない間に死という恐怖に体の内側から少しずつ、本当に少しずつ蝕まれているんだ。
身体を蝕まれるだけじゃない、希望や感情まで蝕まれている。
「早く乗るんじゃ!」
岩本隊長が、坂の下にあった車の扉を開けながら言った。
これって窃盗罪にならないのかな…
今はそんな事言っている場合じゃないか…
僕は最後に車に乗り、携帯を取り出した。
侑弥さんに連絡しないと…