GOD GAME
魔王の城の脅威
「ほんとになんもいねぇな…
さっきは入った瞬間に囲まれちまったってのに…
明らかに仕組まれてるだろ…」
水城はさっき骸骨軍団と戦った場所を見ながら呟いた。
確かに、絶対おかしい。
僕の頭に魔王の前に集結する骸骨達の風景が浮かんだ。
もし…全勢力が魔王と共にいたら…
確実に勝ちはない…
「先輩…
今のうちに戦闘の用意を整えましょう。
ほら、お兄ちゃんが持ってる血濡れの刀を先輩に渡すとか…」
理沙ちゃんが水城の腕に付いているGGMを目の高さまで持ち上げながら言った。
確かに、刀は装備不能の水城より、刀装備可能の僕が持っているほうが…
「それもそうだな…
おし!
理沙、早くやってくれ!」
水城の声と共に僕のGGMにメールが送られてきた。
僕は送られてきた血濡れの刀を装備品フォルダに入れた。
「本当によくこんな細けぇもんを使えるよな。」
水城が俺にはさっぱりわかんねぇって表情で首を振っている。
まぁ水城はスーパーアナログ人間だからね…