完全秘密主義恋愛♥
安藤はあたしを見たまま固まっている。
今日、二回目だ。
「安藤…?」
声を掛けると、急に慌てだした。
「…ッ今見んな…っ」
急にあたしの目の前に安藤の片手が覆い、安藤の手のひらしか見えなくなる。
「やっ…ちょ、何よ安藤!」
力づくで安藤の手を払いのけると、安藤は明後日の方を向いて、もう片方の拳で口もとを隠していた。
その安藤の顔は、心なしか赤く、怒っているようだった。
「何で…」
そんなカオするの。
その言葉は口から出る前に飲み込まれた。
はああぁ…と安藤はため息をつくと、ヘナヘナとその場にしゃがみ込んだ。
「もう…マジ勘弁…」
「は?何で」
すると、安藤は上目遣いで睨んできた。
その目に『キュン』ってしたのはナイショ。
「反則…そのカッコ…」
「なッ…!」
カアアァッと全身が熱くなる。