完全秘密主義恋愛♥

だけどさー。


あたしは口をとんがらして、タイルを敷き詰めた地面に転がっている小石を小さく蹴った。

せっかくの日曜日が台無しじゃんかー……。

週末課題を午前中に終わらせて、その後はゆっくりマンガでも読もうかと思ってたのに。


まぁ…いいか。
お姉ちゃんのおねだり(?)は今に始まったことじゃない。
ちっさいころからいつも。


「あ…」


あたしはため息をつくとWoriaの名物でもある噴水の向こう側に、見覚えのある二人組が見えた。


いつもは二つに結んでいる長い髪を下ろして緩く巻いているナッキー。

ナッキーの巻き付いている腕を拒絶することなく受け入れている安藤。


ナッキーが楽しそうに話しているのをずっとにこにこして聞きながらゆっくり歩いていた。


胸の辺りがムカムカして、気持ち悪くなった。

見ていたくないの思うのに

目が離せなかった。


安藤が少しかがんでナッキーの頭の辺りまで耳を近づけた。

ナッキーはないしょ話をするときのように安藤の耳に顔を近づけて何かを囁いた。

ニヤニヤァと安藤はだらしなく笑った。

ナッキーもほっぺが真っ赤っかだ。


もう、さすがに見ていられなくなった。








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