完全秘密主義恋愛♥
安藤を見上げると、真剣なのか冗談なのか分からない顔をしていた。
あたしは安藤から目を逸らした。
ウソウソウソ。
どうせ嘘でしょ。
その少し赤くなってる頬の意味も。
「冗談…」
あたしは机に向き直り、座り直した。
「……冗談だよ」
目だけで安藤を見ると、ウヒヒッと笑っていた。
何なのその笑い方。
例え冗談だと分かってても期待してしまうって分かんないのね。
アンタ馬鹿だもん。
ナッキーも苦労するね……。
あたしは今日使った教材を鞄にしまいながらため息を吐いた。
「いやーんそこ呆れんといてー」
安藤が某自動車会社の宣伝キャラクターのマネを妙なイントネーションで言った。
それ◯ンジのつもりカネ。
全然似てないわ!!
「『どきなさい!全然なってないわ!見てなさい、ィヤッホーーゥ!!ィヤッホーーゥ!あぁ気持ちいい!ハイ◯もやってみなさい!』」
あたしはクラ◯のマネをした。
うん、我ながらうまいと思う。
安藤は目を輝かせてあたしを見ていた。
「高瀬ウマっ!?」
お腹を抱えて大笑いしている安藤。
そこまで笑われると嬉しいような悲しいような…。