完全秘密主義恋愛♥
帰り道の途中にあるお店の小さな屋根の下にどちらからともなく入った。
……とりあえず休憩。
あたしと宝はお互いを見て吹き出した。
「アハハハハ!瑆乃髪やばー!!超ボサボサ!!」
「宝、ホラー!ホラー!メイク落ちてるし!!こわーー!!」
爆笑。
お腹の底から笑った。
ただただ、おかしかった。
こんな馬鹿みたいなことで笑えるのも、きっと若くて幼い今だけだから。
そんな気がして
笑った。
「あたしにも言えない秘密なのよね?」
驚いてメイク落としで顔を拭いている宝を見た。
「誰にも言えない秘密なんてみんなあるもんよ。それを教えてくれないからって瑆乃に愛想尽かしたりしないわ」
違う。
違うよ宝。
「…違う。そんなことじゃない……」
宝は優しい顔をしてあたしを見た。
でも、何も言わない。
あくまであたしから言うのを待ってくれてるんだ……。