完全秘密主義恋愛♥
宝はさすがに驚いたようで、しばらく開いた口が塞がらなかった。
「…リアルに?」
「だからわかんないだってば」
あぁそうだったわね、と宝は頷いた。
「まあ、現段階では何も出来ないわね。彼女にナッキーがいるわけだし」
「うん」
「まさか寝取るわけにはいかないし。できる?」
ちょっ!?ね、寝取るて!!
「できるわけないでしょうがっ!!」
「あはは冗談じょーだん」
ケラケラと気楽に笑う宝。
えーん他人事だと思ってー。
恨みがましく思っても実際他人事である。
「まぁ無難なのは、2人が別れるのを見計らってアタックすることかなー」
ごもっともなご意見。
そりゃそうだ。
「あたしはね、恋はTPOだと思うのよね」
宝が腕を胸の前で組んで言った。
真意を計りかねて、質問した。
「どういう意味?」
宝はそんなことも分からないのかという呆れた顔をして言った。
「そのまんまよ。タイム、時間。プレイス、場所。オケーション、場合。瑆乃の場合、どれもまだ熟してないわ」
なんとなく分かるような分からないような。