Light desired ~希望の光~
シェイドはどうやら賭けることにした
「ファリーさん」
「ん?ほいした?(どうした)」
焼き鳥を食べながら返事をしたファリー
何を言っているのかわからない…
「怪盗シェイドが狙っている…その天使のなんとかっての、見てみたいんですけどいいですか?」
「…どうしよミラ」
ファリーは自分ではこういうことを考えるのが苦手でミラに助けを求めた
「いいんじゃないの?自由に見られるんだから」
今、美術館は自由に美術品を見れる
だけど、大勢の警察が監視しているのを条件に
「じゃあハウリさん…呼びにくいから呼び捨てで呼んでいいか?」
「…いいですよ(いやだけど…)」
「じゃあハウリ!いっしょに行くか!」
「本当ですか!(よしこれまでは予定通り)
じゃあケイトに許可取ってきます!」
シェイドは焼き鳥を焼いているケイトに近寄った
そして、ファリー達に聞こえないぐらいの声で、話しかけた
「ケイト」
「なんだよ?」
「今から俺、美術館に行ってくるから」
「はぁ!?」
「ちょっと下見に行ってくるだけだから」
「…早く帰ってこいよ」
ケイトは不機嫌そうに言った
シェイドが美術館に行っている間、店はケイト一人になるからだ
シェイドはケイトの不機嫌になっていることがわかっていて、顔が引きつった
(やばいな…これ以上不機嫌にさせたら…)
シェイドは顔をぶんぶんと振った
(思い出したくもない…)
シェイドは顔が真っ青になった
昔に何かあったのだろう…