歴史の星空に飛び込んで


「ほら、原田さんてば着物穴だらけで」

「なになに俺の話し?」



ビクッと肩を震わせた。
なぜなら目の前に原田さんがいたから。
噂をすればにもほどがあるでしょ!!



「いつの間に…!」

「え、今」

「ビックリしたじゃないですか!」

「あはは悪い悪い、お二人さんが楽しそうだったからつい」



原田さんは縁側の下から私達を見上げて意味深にニヤリと笑った。



「斎藤がこんなに話すのなかなか無いしな、どういう心境の変化かね」

「……なんのことだ」

「なんのことー?」

「うわあ!!」







< 434 / 565 >

この作品をシェア

pagetop