聖なる光【完結】
私は教室に戻ってスクールバックをとって教室を飛び出した。
玄関にはジャージをはいた部活生たちがぞろぞろと更衣室から出てきた人でいっぱいだ。
私はその間を通り抜けるように急いだ。
「光っ」人で混んでいる中を聖矢の声が響く。でも振り向かない。
「待てって」その声と共に聖矢は私の腕を掴んだ。
「離してよ!!」大きな声を出して振り払う。後輩たちがみな驚いて私たちから少し離れて立ち止まる。
「光っ、聞いてくれっ!」
私はその場で立ちすくんでしまった。聖矢は私に近づきながら叫んでる。
「やめてっ!」私の体を掴んだその手も振り払った。
砂が少しかかったアスファルトの上にポタポタ、雫が落ちた。それは紛れもなく私の涙。
「聖矢……何で黙ってたの……ずっと一緒って言ったの聖矢だよ」私はそのシーンとした場から避けるように走って逃げた。
町は紅葉でささっと音を響かせながら落ちる落ち葉たち。寂しく寂しく落ちていく。
まるで今の私を包んでいくように。