魔界代表と天使の子っ!!
天使は何処?


「Angel?]


「Anjo?」


何処、どこだ、天使...天使の子..

この近くのはずだ...天使は....。


天使を見つけるのはそう難しくはない

妖気で分かるんだ、あと俺の事が見えるのは天使だけだ。


いや、妖怪、魔界に住むやつだけなんだ。


天使...早く戻ってきてくれ。

俺のところに、すぐ。


羽の生えた..穢れを知らず穢れない。

真っしろで純粋に綺麗を誰もが言える。


白い髪に赤い目。


細く華奢な腕や足は折れそうで。


髪は痛んではなく寧ろふわふわしてて。


透き通る赤色の目は、離せないほど綺麗で。


二重のくりくりな目はどこか幼い気もする。


身長のせいもあるだろうが、そんな天使だ。



誰が見ても綺麗と思う、かわいいと思う、文句なしの天使。


分かるはずだ、すぐに...


ふわっと羽が舞って...

「私は..いったい何なのっ..人間じゃない、の? 天使なの? 早く...正体を暴きたいっ..天使って何なのっ」


綺麗な女の子が屋根の上で一人...


泣いていた――...。

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