二 億 円
ドクン
心臓が跳ねる。
危険、と頭では理解しているのに
体はいうことをきいてくれない。
「ひなた。貴女の美しい姿を、私だけのものにしたいのです…
わかっていただけますか?」
わかるわけがない。
危険な香りをぷんぷんと漂わせた彌生をどうにか落ち着けようと頭をフル回転。
「や、彌生…私お腹空いちゃったなあ…」
あはは、と笑いどうにか気を逸らせようとする。
「…ひなたはまだまだ子どもですね。
いいでしょう。
時間をかけて、ゆっくり教えて差し上げますよ?
さあ、食事にしましょうか。」
何を教えるのーーーーー!?
嗚呼、先が見えない。