月の恋





そう…気づいていた。



たけど信じたくなかった。





14年前に失ったものがあるはずない











生きてるはずない…




もし、生きてたなら…
どうして会えなかったのか

どうして自分の前から居なくなったのか



期待をしちゃいけない…
もし、違ったら私はもう立つことすらできなくなってしまう。






だけどそんな中、生綉姫が下の者達に囲まれてるのを見て足が勝手に動いていた。




確かめたくて、信じたくなくて、たけどそうであってほしいと…









人込みの中やっと見えた彼女は
やっぱり“彼女”で





あの真っ直ぐな瞳もあの優しさも笑った顔もちょっとドジなところも…


なにより…あの心が…言葉が…
“あの人”に似てるから




すごく嬉しくて


あぁ~そうなんだって思えた。














だけど疑問があった…


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