サヨナラのその日までそばにいさせて。

後悔のない日々-太陽side




『本当にいいのか?母さんに気を遣う必要はないんだ』


「ちゃうよ…。俺がこっちにいる意味がなくなっただけやし…」



『本当か?後悔しないか?』


「あぁ。今月中には帰るわ」


『…分かった』


父さんとの電話が終わり、静かに電話を切った。



「風邪引くぞ」


「あぁ…」


ベランダの手摺りに腕をつきもたれ掛かり、白い息を吐く。



< 393 / 474 >

この作品をシェア

pagetop