ご主人様はお医者様


でも……、


私はもう先生の傍で眠ることもないんだ。


先生はまた仕事ばかりの生活に戻ってしまった。


例えば仮眠室で、ぐっすりと眠れているんだろうか。




今はただ、それだけが心配……。









寝息を立てはじめた三沢さんの手をそっと布団の中に戻す。


それから私は、静かに病室を出た。



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