ご主人様はお医者様




玄関に入ると、先生は私のことをストンと降ろした。


久しぶりのこの部屋。


こんなふうに戻ってくるなんて夢にも思ってなかった。




「ハル?何してるの早く靴脱いで」




そう言いながら先生は、私の足元に跪(ひざまづ)いてブーツのファスナーを下ろす。



「あのっ、自分で脱げます!!」



「そう?」



焦る私を見上げておかしそうにクスクス笑っている。




「もう!!先生のいじわる…」



先に廊下を歩く先生を追いかけてリビングへ入った。






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