ご主人様はお医者様



「これって……」



そこに映っていたのは胎嚢・・・?


つまり、赤ちゃん。


産科領域は専門外で勉強不足だけど、そのくらいなら私にもわかる。


こんなものを見せて、平賀先生は何を・・・。


エコーの写真から目が離せない私に、平賀先生はこう言い放った。




「私妊娠してるの」


「に…んしん?」


「高木君の子供よ」





高木君?


……子供!?



一瞬何を言っているのか理解できなかった。



「あの、何を……言って――」


「学会の時にね、時差ぼけの上にお酒を飲んでね…」


「その時に一度だけ」そういって平賀先生は勝ち誇ったように笑った。







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