続☆オカマに恋した☆
「ほんとは…

階段から転倒する前から、お腹に痛みがあったの。

お医者さんが言ってた。

その時から、流産するのは避けられなかっただろう、って。

お腹に宿った時から、赤ちゃんが産まれることしか考えてなかった。

だからこんな想像してなかったから、今でも信じられない」

 力のない今にも消え入りそうな莉紗さんの声だった。



お腹をさすってる。



もう赤ちゃんはいないのに。





 莉紗さんの頬に涙が伝う。



その溢れる涙を俺は、一粒一粒左手で拭った。



「だからもう大丈夫だからね。

私はひとりで。

愛は愛の隣にいたい人のところへ行けばいい」

 莉紗さんが俺の手を握って言った。



莉紗さんの瞳は潤んでる。



何も言えなかった。



莉紗さんには俺の遥への気持ち伝わってたんだ。



だからって、すぐに遥のところへ飛んでなんて行けない。


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