ダブルベッド
「おはよう」
給湯室から出てきた4人で返すと、桃香はこちら側に歩いてきた。
ドキッ……。
もしかして、昨日の話をここでするんじゃないだろうか。
充はそう思って少し身構える。
が、桃香は充ではなく、沢田に話しかけた。
「沢田さん、一昨日はありがとうございました」
……え?
どういうことだ?
「いえいえ」
沢田は爽やかに笑って席へと行ってしまった。
一昨日?
オトトイ?
土曜日だ。
土曜日に、休日に、桃香と沢田は会っていたということになる。
さっきデートのことを話したときは、何も言ってなかったのに。
もしかして……。