クリスマスの夜に…


「それであんなに飾りが…」

「…はい。一生懸命準備してました。痛みと戦いながら…よっぽどこちらからお呼びしようかと思うほどでした…しかし、瀬野さんは会いたいとは一度も口にしませんでしたから、勝手なことは控えました…そしたらあなたが会いに来てくれた、こんな奇跡は他にないと本当に思いました。瀬野さんの想いが届いたのだと」

「…そうですか」

「瀬野さんは最期まで精一杯生きられました。私が言うのも変ですが…会いに来てくれて、最期を一緒に過ごしてくださって、ありがとうございます。瀬野さんはとても素敵な方ですよね?私達は逆にいつも勇気づけられてました。長々と話してしまってすみません」

「…いえ、ありがとうございます」
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