執事と共に聖夜を。
恵理夜は笑った。


そして大きく息を吸い、言った。


「MerryChristmas!!」


掛け声と共に煙が上がる。


「恵理夜様っ!」


――ぱぁん


軽やかな音と極彩色の火花。

先程の2B弾を隠し持っていたのだ。



春樹は咄嗟に庇うように恵理夜を抱きしめていた。

その腕の中で恵理夜は、来年もこの幸福が続くことを祈っていた。
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