新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]
なんとか書類選考はパス出来たので、必要書類をまとめ、俺はアポイント通りに直接研究所を訪れた。
近くには6大学の中でも1・2を争う私大が有る。
「都心なのに緑も多いし、結構いい環境じゃないか」
本当に付いて来てしまったシンがまさに、他人事のようにそう漏らした。
「うちも学内はこんなもんだけどな」
国内最高学府と言われている我が母校も確かに都心に在っても緑は多いが、校舎などは中から見れば、老朽化が進んだオンボロに過ぎない。
「リュウ、これからお世話になろうという所だぞ? もっと肯定的な目で見ないと」
シンが言うのも尤もだが、そこに在る剰りにも近代的な研究所は、極々一部の超エリート達にしか敷居を跨がせないという、無言の圧力を掛けているように思えた。
「悪りぃ、シン。やっぱやめるわ、俺」
とても超エリートなどとは縁遠い俺は、尻尾を巻いて敵前逃亡と決め込む決心をした、そんな時だった。