特別機関『GQ』!!
「なら…これはどうだ?」

シュンはことはの腕をつかみ、頭に拳銃を突きつけた。


「ことは‼」


「親友一人も守れないのか?…フフフ…ハハハハハハ‼」

ことはは唇を固く結びながらも、親指と中指を静かに合わせた。


「おっと、させねぇよ?お前の能力は厄介だ。」

それに気づいたシュンはことはの両手を封じ込めてしまった。


「近づいたら、こいつの頭に穴ができると思え。」


「ふ…ざけんな…」

私は足に力を込めた。けれど、私の前に心の腕が伸びる。


「心…止めないで…‼」


「だめよ、純…だめ。あいつ…本気よ。」

心の額には冷や汗が浮かんでいた。


シュンは私達が動けないことをいいことに、じりじりと後退していき、柵の前に立った。


「心を読める奴がいてよかったな。じゃなきゃ、今頃こいつには穴が空いてる。」


「純ちゃん…ごめん…」


ことはが涙を浮かべながら、そう言った。

「ことは…」

《どうすればいい…どうすれば…‼》


「純、焦るな。」


「そうそう。私の能力忘れてない?」


「速水、俺の能力も忘れてないか?」

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