特別機関『GQ』!!
「は〜い……」

仕方なく元の体勢に戻り、床にしっかりと立つ。


先生は安堵の表情を浮かべ、美化委員のことはと話し始めた。


《……今…逃げるチャンスだ!!》

ことはの視界に映らないよう、ゆっくり出口に向かう。


「純。聞こえたよ?」

あとちょっと…というところで、心が立ちはだかった。


「心!!邪魔しないでよぉ!!」


「純ちゃん、諦めて?

私も何となく気配でわかってたから。」

いつの間にか後ろにいたことはにズルズルと引き戻される。


心はにっこりと手を振ってから自分の教室に戻っていった。

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