恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「今朝な。アイツ、バスの中で泣いててさ。旅行中ってひとりになりたくてもなれねぇだろ。

だから、ちょっとでも人目につかないようにって、貸してやった」

神原さん、泣いてたの? どうしたんだろう。

それに、そういう場面に出くわして、見て見ぬフリしない所は、当麻くんらしい。



「……そうだったんだ」

そんな理由があったのに、私が勝手に不安になってたんだ。

「で、バス降りる時、『返せ』つったんだけど、アイツ化粧濃いだろ? マスカラとかベッタベタにしやがってさ。

くれっつーし、もぅいいかと思ってな。さや、アレ欲しかったか?」

当麻くんは、キャップをあげたコト自体に問題があるなんて

コレぽっちも思ってないみたい。

……まぁ、そういう所も当麻くんらしいんだけど。

本人からしたら、やましい行動してるつもりがないから、アッサリそう言いきれるんだよね。



「は? なに笑ってんだよ」

今まで不安でいっぱいだった気持ちが、一気に軽くなったコトで、思わず笑みがこぼれた。

それに反して、突然笑われたコトで、当麻くんは顔しかめてる。





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