恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
あはっ、寝言言ってるし。

上に膝掛けをかけたら、ギュッてつかんでゴロンとうつ伏せになってしまう。

生意気な悠馬くんも、寝てたらかわいいな。




あ~あ、今度は背中が丸出し。もう1枚持ってこようか……。

あれ……。

なに、コレ。




見てはいけないモノを見てしまった気が……。

悠馬くんの背中には、過去のものだろうけど、

見ているだけで痛々しい大きな傷があった。

コレって、ケンカで作った傷なのかな。




思わず傷に触れてみると、悠馬くんがガバッと起きあがった。

「……なにした?」

「あ……ゴメン。クーラーで冷えるかなって思って」

「違うだろ。今、触ったよな」

「……背中の傷、どうしたの? 痛そうだから……つい」

「だったら触んのかよ。オレに寄るなっつーくせに、自分からくんのは例外か?」

「イヤっ……!!」




悠馬くんが膝掛けを思いっきり振り上げたから、

叩かれるかと思って、グッと目を閉じた。


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