男装人生



希夜の部屋にはすぐについた。

毎回集まったりするのは私達の部屋だから、誰かの部屋に入るのは初めてだったりする。

凛と同じ部屋だっけ・・・



"トントン"



ノックしたが反応は無い。

そもそも、ノックしてそれに答える希夜が想像できない。


そんなことで、とりあえず開けてみることにした。


うわ~緊張する。



ちょっとだけ開け、そろ~っと中を覗くと、散乱とした部屋が目につく。

汚れているようには見えないのだが、辺り一面本やら雑誌やら大量の紙が山積みにされているのだ。

こんなに広い部屋を散らかしてしまうなんて。
どんだけの紙がこの部屋にあるのだろう。


それを除けば黒と白のコントラストのシックな部屋になるだろう。

希夜と凛っぽい部屋だ。



そんなことより、希夜はっと。



ドアをもう少し開け、よーく探してみる。


実家かな~と思い始めたころ、やっと希夜を見つけた。


扉から少し離れたソファーの前にある机に突っ伏していた。





.
< 313 / 407 >

この作品をシェア

pagetop