歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤
「ハイ、無理なんだろ。わかったら早く降りろよ…」

「〜〜〜〜(汗)」


私は返す言葉がなくなり、タクシーを降りた。

五十嵐さんとタクシーの運転手で、私の大量の荷物をトランクから出し、タクシーを見送った。





「…すみません、五十嵐さん。でも本当にいいんですか?タクシー、駅前に行かないと捕まりませんよ?」


この辺タクシー捕まらないしなぁ…



「うん、いいよ。タクシー会社に電話して来てもらえばいい話だし…」

「あ…そっか。」


電話って手があったね!




「…家あそこ?」

「ぇ?…ああ、ハイ!あのマンションです!」


五十嵐さんは、私のマンションを見つけ指差した。




「いいとこ住んでんな。何階?」

「一応…最上階です(汗)」

「…すげぇ(笑)」


公園からマンションまでの道のりを、そんな話をしながら歩いた。

そして私はマンションの前でセキュリティーを解除し、五十嵐さんとマンションの中に入った。
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