夕闇の旋律
たった一人の世界で芽吹いた種
 君と出会うあの日まで

大事に、大事に育てたかった
 僕は大事なことを知らずにいた

私と同じ一人ぼっち
 それまで僕はあきらめていた

さびしくないの?と聞きたかった
 この先にあるはずの未来

でもそう言ったらきっとだめだから
 そんなのないと思い込んだ



だから代わりに歌を歌った

一人ぼっちでも、綺麗な花が咲くように……



定めた未来を追うことが
 その花のように一人の私

苦しいなんて知らなかった
 ただ窓の中の世界で春を待った

でも頑張れると知った
 雪も花みたい、だけど

今は君がそこにいてくれるから
 それは冷たくて痛い、氷の華

君が出会ってくれたから
 さびしい綺麗な華だ



恋に気づけた

奇跡があると、願うことが罪ではないと知った


暖かい日差しに起こされた
 もう一人じゃない

春が来たから花はつぼみをつけた
 それがこんなに幸せだった

外に出て行ったら、そこに
 輝くような笑顔に惹かれて

君がいたから、涙があふれて
 願いを君に残すと決めた

つぼみを揺らして、花を咲かせた
 いつか夢見た、あの日の調べを見つけて




歩いて行ける、未来と、その先へ
これは希望だから、奇跡の花が咲いたみたいに


そう信じてた

そう夢見てた

あの日、道の先を……




一緒に
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