宿題するから利用して
早く話題を変えてほしいのに、意思表示が下手くそだから文句は言えずにいた。
元々が内気なせいか、そういう類いの上手い相槌が浮かばなくて、俺はただ自分の顔が赤くなりませんようにと祈るしかできなかった。
そんなだから下ばかり見ていたら、不意に視界へ黒色が過ぎった。
『お前らほんましつこいなー、エロいっつーかエグいって。いい加減にしてくんない? 俺の大事な彼女なんで。』
きつい牽制は突然で、手悪さを止めた近藤洋平が土下座をするようやや大袈裟に床へ倒れたため、
その時、俺はようやく恋人らしく男らしく彼女を護る気になったのだと感心した。
けれども、期待とは違い立派な愛は一秒に満たなかったし、
内心そうだろうと、あの時の俺はこの後の彼がとるであろう言動の一部始終が既に分かっていたのかもしれない。
――――なぜなら、