宿題するから利用して
世界の人口は知らないが小規模に考えると、
マドカ高校の男子約二百人の内、倍率高く大好きなあの子を愛せるのはたった一人の男。
嫉妬してしまう。
いいや、悔しくて殴りたくなる。
対等なライバルにさえなれない自分の魅力のなさが悪いのに、
夢を叶える近藤洋平に言い掛かりをつけ、存在に腹が立ち嫌いになる。
あの子に好かれる幸せを知っている同級生。
赤く腫れた頬は日焼け? 照れ?
武器がない俺は白くなるまで唇を前歯で強く噛んでしまっていた。
「そろそろ飽きたろ? な、田上レンタルさせてよ」
当日返却でもいいから試させてくれと笑う男子生徒は十代のノリってやつだから、いちいち気にしたらきりがないも、
冗談にしろ失礼な物言いで、自分の恋人を侮辱されているのだから、
俺が近藤洋平ならきっとぶん殴っている。
なのに――