宿題するから利用して


「あはは、百億万円でも無理、プリンセスは俺のだよ、はは」と、軽く笑うばかりの彼氏。


どうしてヘラヘラしているのだろうか。

田上結衣を護るのは彼しかいないというのに、真剣さが足りないじゃないか。

けれども彼氏や男友達どころかその他大勢の自分がでしゃばるのはあまりに場違いで――咎められない怒りを発散させるべく、バスケットボールを思いっきり壁に蹴り飛ばした。


小学生の時に叱られた。
サッカーボール以外を足で使ってはいけませんと。


きな粉みたいな色をした運動場には豆粒みたいな女子生徒。

蜃気楼なのかぼやけた世界は暑さを物語っている。

< 33 / 229 >

この作品をシェア

pagetop