宿題するから利用して

「うわ、コンコン大丈夫? つっつん謝れって」と、さっきまでちゃらけていた奴が真剣になり、

「近藤ー、痛いなら保健室行ってこい」と、サボる生徒には愛が薄い先生が再度遠くから叫ぶ。


「や、大袈裟、いいですよ先生」

ゆっくりと首を持ち上げた近藤洋平は、きつい癖に笑いながら平気だと口にする。


大丈夫な訳がない。
痛くない訳がない。


「洋平! 鼻血」

そう、後輩がイケメンだと騒ぐ顔面をされた綺麗な少年は鼻血を垂らしているから痛いに決まっている。


心底申し訳なさそうにごめんと謝っておきながら、ちっとも同級生の心配なんかしていない俺は非常識で冷徹な人間。

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