宿題するから利用して
けれども自分が好きな田上結衣の笑い顔を操っている元が近藤洋平だという皮肉な事実を思えば、痛く泣いてしまいたくなる。
自分だってあんな風に幸せそうな感情を与えられる人になりたくてどうしようもないのに、
それはあいつの役目で自分には無理な夢の話なのだ。
田上結衣が好きなのは近藤洋平ただ一人、――イケメンでもなければオシャレでもなく、性格が良くもなければ冗談も言えない俺ではない。
彼女と付き合えるように彼女の恋愛対象になるように彼女に対する努力はしてきたはずだ。
しかし、頑張ったところで必ず報われる約束はないのが現実。