宿題するから利用して
がらんどうのE組は太陽が主役の時間よりも哀切を演出させる。
それは元気な生徒たちが居ないからか、賑やかな色彩が足りないからか、はたまた失恋を認められないからなのか、考えるだけ無駄だ。
「田上さん起きて?」
俺が話しかけると田上結衣は一瞬迷惑そうに眉を寄せ、すぐに腕の枕に顔を隠す。
続けて彼女がか細く零した無意識な声にならない音は妙に綺麗で女らしく、少し自分は調子に乗ってしまったのかもしれない。
ピアスが可愛い耳に唇を近付け起きてくれと、体内に響くようわざと優しく丁寧に囁いた。
すると、田上結衣は魅惑的に唸りつつゆっくりと瞼を持ち上げた。
そして、焦点が合っていない虚ろな瞳のまま――