宿題するから利用して





「よ へ……、何時やだ、ねむ……寝る、」


田上結衣はコントのぶりっ子役ばりに凄く甘えた声を出した。

通常なら嫌悪するはずの誇張した音色も好きな相手だと駄々をこねてもう一度眠ろうとする姿さえ本当に愛らしかったものだから、

俺の胸は高鳴り恋心がくすぐられた。

けれども、ようへいをよおへえと口にする幼さは確かに可愛かったが、それ以上の苛立ちから頭へ血が上ったのが分かった。


眉と目の隙間がなくなるくらい険しい顔をしている自信がある。

なにも愛慕をこめた彼氏専用の歌に嫉妬したのではない。

起こしてくれる相手があいつだと確信している意味が歯痒くて堪らなかったのだ。
なぜ開口するなり洋平と言う?


つまり、要するに――


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