宿題するから利用して
恋人の証拠ペアリング。
田上結衣の親友である小崎里緒菜から聞いたのだが、
二年のクリスマスに彼氏は凄く真剣に悩んでいたらしく、プレゼントされた彼女は凄く喜んでいたらしい。
あの子の親友が言うのだから、それはそれは幸せな思い出となったのだろう。
いつも小崎里緒菜と喋った後は、まるで愛妻家の王子様と旦那一筋のお姫様の幸せなお伽話をよみきかせられた気分になる割に、
子供のようにまた読みたいとは思えないし、百倍無気力になる俺だ。
指輪にばかり視線を注いでいることに気付いたのか、ポケットに手を隠された。
そして何か考えるように斜め上を見て田上結衣は言った。
「おーつか君さ、まだ彼女ほしくないんだ?」