宿題するから利用して
あの子にとっては素敵な想いが詰まった歌に聞こえているであろうが、
こちらからすれば温度差のあるギャグを前に、
俺は大嫌いな男へ面白くて堪らないといった具合に笑ってみせた。
田上結衣をお姫様に変身させることができる王子様に苛々する癖に、
いつだって華やかな雰囲気に圧され媚びてしまう自分が嫌だ。
寝かせていただけの黒髪を少し染められつむじから流れるようにワックスでいじられ、
髪型が変わるとそれに見合った服が必要になり、親が買ってきていた服をやめて自分で選びはじめ、
恋を意識しなるべく流行りに乗るようにすれば、いつしか友達周りが変わっていった。
けれども外見は違えど心はいつまでたっても冴えないままで、
それがあの子に好かれない俺という存在で……